CAR-T細胞療法を目指して、まず原料となるリンパ球を白血球アフェレーシスによって採取します。白血球アフェレーシスでは、肘または鼠径部(太ももの付け根)などの静脈に入れたカテーテル(プラスチック製の管)を通して患者さんの血液を連続的に取り出して、血球分離機で処理します。リンパ球を多く含む血液の成分をより分けて、それ以外は患者さんの体に戻します。1回のアフェレーシスあたり数時間かかります。
採取したリンパ球は、チサゲンレクルユーセル(キムリア®)の場合、いったん医療機関で凍結して、アキシカブタゲンシロルユーセル(イエスカルタ®)やリソカブタゲンマラルユーセル(ブレヤンジ®)では凍結せずに細胞浮遊液の状態でCAR-T細胞製造施設に送ります。