一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会 Japanese Society for Transplantation and Cellular Therapy

CAR-T細胞療法について

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第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会
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6-1. 保険診療になる疾患と対象患者さん

最終更新日:2023年7月6日

CAR-T細胞(キメラ抗原受容体T細胞)とは、T細胞と呼ばれるリンパ球(白血球のひとつの種類)の遺伝子を操作し、CARと呼ばれる特殊なタンパク質を作らせることで、狙った標的を攻撃する性質をもった特別な細胞を指します。標的によって様々な種類のCAR-T細胞がありますが、現在、悪性リンパ腫やB細胞性急性リンパ芽球性白血病のB細胞が持つCD19に対するCAR-T細胞(キムリア®、ブレヤンジ®、イエスカルタ®)、あるいは、多発性骨髄腫の細胞が持つBCMAを標的としたアベクマ®およびカービクティ®(薬価未収載)が本邦でも保険治療として使用可能になっています(2023年2月現在)。

ただし、これらの血液がん患者さんの全員がCAR-T細胞療法の適応となるわけではなく、抗がん剤の治療が効かなかった(難治性)あるいは、いったんは効果があったものの再び病気が出てきた(再発)患者さんがCAR-T細胞療法の対象になります。製剤によって、細かな対象疾患が決められており、その内容は変更されることがあります。また、施設によっては年齢制限を設けている場合もあります。そのため、ご自身のご病気・病状がCAR-T細胞療法の適応になるかどうかは、主治医の先生方にご確認ください。

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