現時点で、CAR-T細胞療法実施医療機関は限られているため、多くの患者さんが実施施設に紹介されることになります。その場合、主治医の先生がおられる施設(紹介元)で化学療法をしながら、CAR-T細胞療法施設でアフェレーシスをし、その後一旦紹介元にもどってブリッジング療法をして、再度CAR-T細胞療法施設に移動してCAR-T細胞を投与、退院後は、また紹介元で経過観察(場合によってはCAR-T細胞療法施設でも併診する)ということが一般的です。 そのように二つの医療機関を行き来する場合は、基本的に各機関での医療費が必要となりますが、高額療養費制度においては異なる医療機関で支払った医療費の合算が可能となります。
CAR-T細胞療法を受ける場合、医療費の計算においては、このように高額療養費制度の適応がポイントとなります。患者さん毎に状況が少しずつ違いますので、保険者に予めご確認の上、費用面での目安を知っておくことが、安心して治療を受けるために重要です。