さい帯血の採取は全国6か所の公的さい帯血バンクと提携している産婦人科で分娩する妊婦さんに限られます。また、提供には、同意書、家族歴調査票、問診票の記入・提出が必要となります。
通常の出産では、赤ちゃんが生まれてすぐにさい帯(へその緒)から切り離され、さい帯と胎盤は母体の体内から10分程度で体外に娩出されます。さい帯血の採取は2つの方法があり、胎盤の娩出前に採取する方法と娩出後に採取される方法があります。さい帯血の採取時間は2~3分程度で母体や赤ちゃんに影響はありません。
十分な量のさい帯血が採取できると産婦さんより約5~10mlの検査用の採血をさせていただき感染症を調べます。採取したさい帯血は必要な成分に分離した後に専用バックに入れ液体窒素の中で冷凍保存されます。さい帯血バンクにより時期は異なりますが6か月頃に赤ちゃんの健康状態を確認し、正式に患者さんへ移植できるようになります。
さい帯血を移植に使用されたことや、患者さんの情報は提供していただいた妊婦さんには報告はされません。
さい帯血を提供できる病院は全国に6か所あるさい帯血バンクと提携している病院に限られます。詳しくは「造血幹細胞移植情報サービス」をご覧ください。