一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会 Japanese Society for Transplantation and Cellular Therapy

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第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会
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2-1. 適応となるタイミング

最終更新日:2023年7月5日

キムリア®は、再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に適応を有しています。しかしながら、同疾患の全ての患者さんに使用が認められているわけではなく、以下のいずれかの場合に使用が可能となります。

  • 初発の患者さんでは標準的な化学療法を 2 回以上施行したが寛解が得られない場合
  • 再発の患者さんでは再発後、標準的な化学療法を 1 回以上施行したが寛解が得られない場合
  • 同種造血幹細胞移植後に再発した場合(キムリア®投与時点で移植から6 カ月以上経過している)
  • 合併症などにより同種造血幹細胞移植の適応とならない場合(併存疾患がある、何らかの禁忌がある、適切なドナーがいない等)
  • 2回以上の骨髄での再発
  • フィラデルフィア染色体陽性の患者さんではTKI(チロシンキナーゼ阻害剤)が副作用で使用できない、又は2種類以上の TKI を受けても奏効が得られない

また、上記の条件であっても下記に該当する場合はキムリア®の治療対象とはなりません。

  •  CD19抗原が陽性であることが確認されない患者さん
  • キムリア®の投与時に26歳以上の患者さん
  • 骨髄外への単独病変としての再発の患者さん
  • 骨髄機能不全を合併する遺伝性疾患(ファンコニ貧血、重症先天性好中球減少症、Shwachman-Diamond 症候群等、ただし、ダウン症候群は除く)の患者さん
  • バーキットリンパ腫/白血病の患者さん
  • 白血病細胞が中枢神経系に浸潤し治療後でも残存している患者さん
  • 他の悪性腫瘍 を合併 している患者さん
  • Grade2-4の急性移植片対宿主病を合併している患者さん
  • 広汎性慢性移植片対宿主病を合併している患者さん
  • 他の抗悪性腫瘍剤と併用して投与される患者さん

キムリア®治療は認可を受けた施設でのみ行われていますので、適応については主治医チームの間で十分な相談と確認が必要です。

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