一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会 Japanese Society for Transplantation and Cellular Therapy

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第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会
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4-7. CAR-T細胞療法の成績

最終更新日:2023年7月6日

プロテアソーム阻害剤、免疫調整薬、抗CD38モノクローナル抗体製剤の3種類の薬剤の使用歴がある場合、triple-class exposed (TCE)といいます。TCEでかつ直近の治療に再発・難治の場合、従来の治療法は限定されるので治療成績は十分ではないことが知られています。海外の報告ではそのような患者さんで既存の治療を行った場合の全生存の中央期間は8-9ヶ月と報告されており、その予後は不良であることが報告されています。一方、CAR-T細胞療法ではアベクマ®というCAR-T細胞製剤では、全奏効率が73%で完全奏効率が33%、全生存の中央期間(100人が治療を同時に開始して50人が死亡するまでの期間)は19.4ヶ月11)であり、カービクティ®というCAR-T細胞製剤では、全奏効率が97.9%で完全奏効率が82.5%、投与後27カ月時点の生存率は70.4%という結果でした12)。このようにCAR-T細胞療法では従来の治療法と比較して良好な治療成績が得られたことが報告されています

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