一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会 Japanese Society for Transplantation and Cellular Therapy

CAR-T細胞療法について

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第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会
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1-2. CAR-T 細胞療法の流れ

最終更新日:2023年7月6日

治療適応の相談(紹介元施設)

  • CAR-T治療について知りたいと思われた場合、受診中の施設が、CAR-T治療施設であるか否かに関わらず、まずご自身の担当医にご相談ください。
  • 担当医は、診断名、治療経過、併存症の有無、全身状態などを考慮し、治療適応であるか否かを判断し説明します。
  • ご本人から問い合わせをされなくても担当医から提示される場合もあります。
  • 担当医が治療適応と判断し、かかられている施設が、CAR-T治療施設でない場合、担当医は、CAR-T治療施設に、診療情報提供書(紹介状)を作成します。

準備、治療プロセスの説明(治療施設)

CAR-T治療施設の担当医から、治療準備、治療計画・治療費等について説明があります。(なお、準備が始まりリンパ球が採取されても、製造過程でCAR-T細胞の製造ができない、CAR-T細胞が製造されても、ご本人の状況などにより、投与できない可能性があることにご留意ください。)

アフェレーシス

血液からリンパ球を含む細胞を取り出す作業で、専用の器械内に血液を循環させ、必要な成分だけを採取して残りの血液を体に戻します。

細胞調製凍結保管、搬送(治療施設→製造施設)

採取したリンパ球細胞は、製薬会社の製造施設に搬送されます。この間、患者さんご自身は、製造完了、投与準備 が整うまで、ブリッジング(橋渡し)治療として抗がん剤治療や、放射線治療を行うことがあります。(紹介元施設 or 治療施設)

CAR-T 細胞製造(製造施設)


無菌細胞調製施設(製造工場)ではリンパ球の選別、T細胞へのCAR遺伝子導入、CAR-T細胞の培養・増幅、そして品質検査に合格すると一旦凍結されて、治療施設に送られてきます。一般にこのプロセスに数週間要します。

リンパ球除去療法(治療施設)

CAR-T細胞が治療施設に到着する前後に入院して、CAR-T細胞治療をより効果的に行うため、抗がん剤治療により体内のリンパ球を減らします。通常、数日間かかります。

CAR-T 細胞投与(治療施設)

投与後しばらくは副作用(合併症)が起こり やすいため、一般的に約1ヶ月前後入院を継続します。経過により、もう少し長くかかる場合もあります。

退院(治療施設)

CAR-T治療施設を退院後も、紹介元施設や治療施設で経過観察を行います。
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