2019年3月13日
日本造血細胞移植学会
理事長 岡本真一郎
同造血細胞移植コーディネーター委員会
委員長 一戸辰夫
日本造血細胞移植学会では、「造血幹細胞移植がおこなわれる過程の中で、ドナーの善意を生かしつつ、移植医療が円滑に行われるように移植医療関係者や関連機関との調整を行うとともに、患者やドナー及びそれぞれの家族の支援をおこない、倫理性の担保、リスクマネージメントにも貢献する専門職」を造血細胞移植コーディネーター(HCTC:Hematopoietic Cell Transplant Coordinator)と定義し、その育成と普及を目指して、HCTC委員会を中心に教育・認定・広報活動を行っております。
その一環として、今年度も下記の要綱で、HCTCとして必要な基本的知識と技能の体系的な学習を目的とするHCTC認定講習Iを開催いたします。本講習の受講は、認定HCTCの資格取得要件のひとつともなっております。HCTCの担う業務は、多くの社会資源に支えられている造血細胞移植という医療の質の担保に大きくかかわっており、所属施設外にも及ぶ個人、グループ、組織を対象とした幅広い移植前後の調整プロセスに及んでいます。比較的経験の少ないHCTCがこれらの業務に習熟することは容易ではないため、この講習会がHCTCの活動をご理解いただける機会となり、多くの施設でHCTCが誕生すること、また、各施設での更なるコーディネートの質の向上につながれば幸いです。
会場: 国立がん研究センター中央病院(東京都中央区築地5-1-1)
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/
日時: 2019年5月31日(金)13時 ~ 6月2日(日)16時
以下の申込書に必要事項を明記の上、必ず所定の期間内にご提出ください。
【提出先】一般社団法人日本造血細胞移植学会 事務局
〒461-0047 名古屋市東区大幸南 1-1-20 名古屋大学医学部内
E-mail: jshct_office★jstct.or.jp [★を@に置き換えてください]
【申込方法】郵送での受付となります。
※封筒に『2019年度HCTC認定講習Ⅰ受講申込書在中』と明記して、
所属施設長と移植責任医師の署名・捺印済みの申込書原本を学会事務局にお送りください。
【申込期日】※申込書原本郵送期限; 2019年4月15日(月)まで必着
期日を過ぎますと受付できませんので、余裕を持ってお申し込みください。
約100名
会場の収容人数に限りがあります。受講希望者が定員を超えた場合には、HCTCとして活動されている方を優先させていただき、また、同一施設で複数名の受講申込みがある場合は1施設1名での参加をお願いする場合があることをご了承ください。
4月末日頃までに受講決定の通知をE-mailでご連絡いたします。そのため、申込書のE-mailアドレスは正確に、大き目の文字で、添付ファイルを受信できるメールアドレス(パソコンのメールアドレスなどで、メール着信確認がしやすいもの)を記入していただきますようお願い申し上げます。
*講習会の間、講義中の様子や集合写真などの撮影を行います。学会や委員会の広報誌への掲載など広報の目的で使用させていただきますのでご了承ください。
2万円 * 宿泊、交通費は各自で手配をお願いします。
受講費用は、受講決定の通知を確認後、2019年5月10日(金)までに、下記の口座へ振込みをお願いします。振込手数料は各自でご負担いただき、振込の際、必ずお名前をお書き添えください。
【振込先】三菱東京UFJ銀行 名古屋駅前支店(店番221)
口座番号:(普通預金)1494908
口座名義:一般社団法人日本造血細胞移植学会 代表理事 岡本真一郎
受講申込書内の「HCTCの実務年数及び件数」については、以下をよくご確認ください。
コーディネートとは、所属施設外にも及ぶ個人、グループ、組織を対象とした幅広い移植前後に渡る調整プロセスで、病棟や外来で行われている通常の看護や診療とは異なります。病棟や外来の看護師、患者やドナーの担当医、日本骨髄バンクの調整医師などによる患者やドナーの支援はHCTCとしての経験に含みませんので、御注意ください。なお、通常の診療に従事せずHCTC業務を専従職として行っている場合を除き、医師のHCTCとしての実績は原則として認めません。HCTC活動開始時期ですが、HCTCが移植チーム内に設置され、介入の際にHCTCであることを患者やドナー、家族に説明していることが必須です。
患者事例
移植適応と判断され意思決定に介入した段階から、生じた問題に対応し、移植の成立までの過程を支援することで、1件とカウントします。ただし、移植に至らなかった、また、移植適応判断後の介入であった場合でも、十分な相談、支援がなされていればカウントとして認めます。
血縁ドナー事例
HLA検査前の提供に関する医学的説明と意思確認の段階から、採取前健康診断、採取前の準備、幹細胞提供、採取後健康診断(フォローアップ)に至るまでの過程を支援することで、1件とカウントします。ただし、HLAが適合しなかった、提供に至らなかった、採取後健診が他院で実施された等の場合でも、十分な相談、支援が行われていればカウントとして認めます。また、他施設ですでにHLA検査が実施されているなどの理由でHLA検査の時点から介入していない場合でも、施設内にHLA検査の段階からHCTCが介入する体制が構築されており、当該のドナー候補者に対する十分な支援が行われていれば、カウントとして認めます。
提供に至った血縁ドナーの件数をカウントする場合、ドナー登録している事例のみに限ります。
非血縁ドナー事例
採取前健康診断から提供、採取後健康診断に至るまでの過程を1件とします。
採取前健康診断以降からの介入ではカウントできませんので、ご注意ください(自己血採取時からの介入や入院時からの介入ではカウントできません)。
一般社団法人日本造血細胞移植学会事務局
Tel: 052-719-1824 Fax: 052-719-1828
E-Mail: jshct_office★jstct.or.jp [★を@に置き換えてください]
HCTC委員会相談窓口
E-Mail: hctc-sodan-jshct★umin.ac.jp [★を@に置き換えてください]