2024年3月25日
日本造血・免疫細胞療法学会
理事長 豊嶋 崇徳
同造血細胞移植コーディネーター委員会
委員長 矢野 真吾
日本造血・免疫細胞療法学会では、「造血細胞移植が行われる過程の中で、ドナーの善意を生かしつつ、移植医療関係者や関連機関との円滑な調整を行うとともに、患者・ドナー及びそれぞれの家族の支援を行い、倫理性の担保、リスクマネージメントにも貢献する専門職」を造血細胞移植コーディネーター(HCTC:Hematopoietic Cell Transplant Coordinator)と定義し、その育成と普及を目指して、HCTC委員会を中心に教育・認定・広報活動を行っております。
HCTC認定講習Iの受講は、認定HCTCの資格取得要件のひとつとなっており、HCTCとして必要な基本的知識と技能を体系的に学習していただくことを目的としています。本年も多くの方に受講していただけるように、E-learning講義およびWeb会議システム「Zoom」を用いたオンライン講習を開催することといたしました。HCTCの担う業務は、多くの社会資源に支えられている造血細胞移植という医療の質の担保に大きくかかわっており、所属施設外にも及ぶ個人、グループ、組織を対象とした幅広い移植前後の調整プロセスに及んでいます。比較的経験の少ないHCTCがこれらの業務に習熟することは容易ではないため、この講習がHCTCの活動をご理解いただける機会となり、多くの施設でHCTCが誕生すること、また、各施設での更なるコーディネートの質の向上につながれば幸いです。
80名
受講希望者が定員を超えた場合には、HCTCとして活動されている方を優先的に参加していただく可能性があります。また、同一施設で複数名の受講申込みがある場合は1施設1名での参加をお願いする場合があることをご了承ください。
5月中旬頃までに受講決定の通知をE-mailでご連絡いたします。
講習 | 受講方法 (指定Webサイト) |
内容 | 日時 (予定) |
|
1 | E-learning講義 | 各自聴講 | 講義一覧 | 5月下旬~6月下旬 ※期間中に各自で全科目受講必須 |
2 | プレミーティング | 集合受講 会議システム 「Zoom」 |
7/27オンライン講習の オリエンテーション |
1回目:7月13日(土)10時~11時 |
3 | オンライン講習 |
講義受講 |
7月27日(土)9時~17時(予定) |
<注意事項> (※重要)
■受講準備について
■講習受講について
■講義用テキストについて
日本造血・免疫細胞療法学会ホームページに掲載されています。必ず受講前にご参照ください。必要な方は各自でダウンロードしてください。
*HCTC認定講習Ⅰ共通テキスト:「チーム医療のための造血細胞移植ガイドブック」
■スケジュールについて
日時等の詳細は決定次第、メールでご案内いたしますのでご留意ください。
E-lerning講義一覧
【申込書】
2024年HCTC認定講習Ⅰ受講申込書(Word)
<注意事項>
【提出先】
封筒に『2024年HCTC認定講習Ⅰ受講申込書在中』と明記のうえ、郵送してください。
〒451-0042
名古屋市西区那古野2丁目23-21-7d号
一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会 事務局
【申込期日】
2024年3月25日(月)~ 2024年4月22日(月)必着
※期日を過ぎますと受付できませんので、ご注意ください。
<受領通知について>
申込書を受領後、学会事務局より受領通知のメールをお送りいたします。
送付後、概ね1週間を過ぎてもメールが届かない場合は、念のためお問い合わせください。
2万円
受講費用は、受講決定の通知を確認後、2024年5月17日(金)までに、下記の口座へ振込みをお願いします。振込手数料は各自でご負担いただき、振込の際、必ずお名前をお書き添えください。
【振込先】三菱UFJ銀行 名古屋駅前支店(店番221)
口座番号:(普通預金)1494908
口座名義:一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会
講習会の間、講義中の様子や集合写真などの撮影を行います。
学会や委員会の広報誌への掲載など広報の目的で使用させていただきますのでご了承ください。
-HCTCの実務経験に関する注意事項-
■コーディネートとは、所属施設外にも及ぶ個人、グループ、組織を対象とした幅広い移植前後に至る調整プロセスで、病棟や外来で行われている通常の看護や診療とは異なります。病棟や外来の看護師、患者やドナーの担当医、日本骨髄バンクの調整医師などによる患者やドナーの支援はHCTCとしての経験に含みませんので、ご注意ください。なお、通常の診療に従事せずHCTC業務を専従職として行っている場合を除き、医師の申請は原則として認めません。
■HCTC活動開始時期は、HCTCが移植チーム内に設置され、介入の際にHCTCであることを患者やドナー、家族に説明し、業務を開始した時期であることが必須です。
※認定講習Ⅰ申込書に記入された活動開始時期は今後のHCTC委員会主催の講習や認定審査等に反映されますのでご留意ください。
【HCTCの具体的な業務内容】
「HCTC標準業務リスト」でご確認ください。HCTC業務リスト
リスト内の業務はHCTCの網羅的な業務の一覧で、すべての業務を実践している必要はありません。ただし、認定HCTCの必須項目については、HCTCが実践している必要があります。
<患者コーディネート>
・移植前/移植中/移植後の支援:意思決定支援、移植準備の支援、精神的・社会的支援、
患者家族の支援、院内関連部門・院外機関との連携など
・血縁ドナーコーディネート
・骨髄バンクコーディネート:骨髄バンク登録説明・相談、骨髄バンク・採取施設との連絡調整など
・さい帯血バンクコーディネート:さい帯血バンク利用の説明、さい帯血バンクとの連絡調整など
<ドナーコーディネート>
・血縁ドナーコーディネート:意思決定支援、採取準備から採取後までの支援
ドナー家族の支援、院内関連部門・院外機関との連携など
・骨髄バンクドナーコーディネート:骨髄バンク・移植施設との連絡調整
骨髄バンクコーディネーターとの連携など
HP資料「骨髄バンクコーディネーターと造血細胞移植コー ディネーターの役割」をご参照ください
■同種移植の症例に限ります。
■1事例1申請者とし、複数のHCTCからの重複報告は認めておりません。同一事例に複数のHCTCが介入した場合は、最も主体的に関与したHCTC1名が事例としてカウントし報告してください。
■申込受付開始日(2024年3月25日)時点で移植や採取が未来日となる事例は件数に含みません。
<患者件数>
・移植適応と判断された段階から介入し、意思決定支援や移植準備の支援(ドナーの準備や患者ニーズへの資源調整など)を行い、移植が実施されるまでの全過程を継続的に支援することで、1件とカウントします。
・移植目的で他施設から紹介されてきた事例の場合は、紹介を受けた時点から、上記と同様の十分な支援を行っていれば全過程としてカウントされます。
・全過程介入ではない事例(移植に至らなかった、また、移植適応判断後の介入であった場合)でも、十分な相談、支援がなされていればカウントとして認めます。
<血縁ドナー件数>
・HLA検査前の提供に関する医学的説明を含む意思決定支援の段階から、採取前健康診断、採取の準備、幹細胞採取、採取後健康診断(他施設での実施も含む)に至るまでの全過程を継続的に支援することで、1件とカウントします。
・以下の①~③の場合、十分な相談、支援が行われていればカウントとして認めます(入院時からの介入はカウントできません)。
①他施設ですでにHLA検査が実施されているなどの理由でHLA検査前から介入していない。(ただし、施設内にHLA検査前の段階から、HCTCが介入する体制が構築されていることが条件です。)
②HLAが適合しなかった。
③採取に至らなかった。
・採取に至った血縁ドナーの件数をカウントする場合、ドナー登録している事例のみに限ります。
<非血縁ドナー件数>
・採取前健康診断から介入し、採取の準備、幹細胞採取、採取後健康診断(他施設での実施も含む)に至るまでの全過程を支援することで、1件とカウントします。
認定講習Ⅰの受講や申込みに際してご不明な点があれば、下記へお問い合わせください。