造血細胞移植には様々な肉体的ならびに精神的ストレスを伴うことから、患者さんには病名ならびに病状を正しく理解していただいていることが最も重要です。さらに移植の実施に際しては防護環境(無菌室)での長期入院や自宅での長期療養も必要となることから、ご家族の理解と周囲の方々のサポートが必要不可欠です。そのために移植施設にご紹介いただく際には、ご本人ならびに御家族が同伴で受診していただけるようにご配慮をお願いいたします。
さらに移植実施に至るまでには移植施設の担当医との信頼関係の構築や移植前検査の実施、そして移植待機患者の調整に数ヶ月を要する場合もあることから、移植の必要性が出てきた場合には早めに各施設の移植責任医師にご連絡いただきたく存じます。そして実際のご紹介に当たっては事前に診療情報提供書をご準備いただき、各移植施設担当医宛に病診連携室を通して受診予約をお取り下さいますようお願いいたします。